就職活動をして会社に入社したとき、職場の上司や先輩がみんな自分より年上だったら、受け入れやすいと思いますが・・・
中には、自分より年下の上司や先輩がいることもあります。
ある程度上の年齢になってアルバイトするときや、転職活動をして中途採用で会社に入社するときは、年下の上司や先輩が職場にいることも多いと思います。
30~40代になれば、10歳以上年下の上司がいたり、社長が年下なんてこともあります。
新卒の就職活動でも、浪人や留年していれば、自分と同じ年齢の人が上司や先輩になることもあるでしょう。
どんな人が職場にいるのかは、入社してみないとわからないですし、運任せなところもありますよね。
年下の先輩や上司と仕事するのが苦手
小学生や中学生のときは、自分と同じ年の人たちが集まってクラスがつくられます。
高校や大学になると、自分のクラスに年上の人がいたり、反対に自分が年下の人たちに混じって授業を受けることもあるでしょう。
でも学生のときは、年齢が違う人がクラスにいても、それほど気を使う必要もなく、特に大学に行けば自分と気が合う人とだけ付き合って、ほかの人とはほとんど話をしないなんてこともめずらしくないと思います。
アルバイトするときや学校のサークルに所属するときに、一緒になった人の年齢を聞いてどう接しようか迷うこともありますが、一部の上下関係の厳しい部活以外は、それほど気を使わずに過ごせたりもするでしょう。
でも就職して社会に出ると、その会社内では「年齢」は関係なく、「先に入社していた人」が自分の先輩なり上司になります。
上司や先輩には敬語を使いましょう
当然、職場の自分より年下の先輩や上司には、敬語を使って話すのが基本となります。
名前の呼び方も、呼び捨てではなく「○○さん」としたほうがいいでしょう。
こうした文化に慣れていないと、どう対処していいのか迷ってしまうこともありますが・・・
「年下には敬語は使わない」とかたくなに考えていて、入社してからも年下の先輩にタメ口をきいていると、生意気だと思われて大抵嫌われます。
いくら年齢が上でも先輩や上司にタメ口や呼び捨てだと、「仕事を教わる人の態度ではない」ということで、自分の立場を悪くしてしまうことが多いので、気をつけたいですね。
パワハラを受けている気分?
自分より年上の先輩や上司だったら、タメ口をきかれたり呼び捨てにされたり、仕事で怒られることがあっても、ある程度は許容範囲として許せると思います。
でも年下の先輩や上司となると、なんとなく許せずに心にわだかまりが残ってしまって、むかついたり、イライラしたり、気持ちの整理がつきづらいなんてこともあります。
年上の部下に敬語を使って、ていねいに接してくれる上司や先輩もいますが、みんなやさしい人ばかりではありません。
中には偉そうだったり、名前の呼び捨てやタメ口で、パワハラのような態度で接してくる人もいるでしょう。
そんな年下の先輩や上司にはどう対処するか?
そのときは「怒らずに軽く受け流す」ようにしましょう。
頭に来ることもあるかもしれませんが、そこは軽く受け流しておくのが一番です。
年下のくせにと思わずに、「そういう人なんだ」と思って割り切って接することも、ストレスをためない意味では大事です。
人によっては悪気もなく、ちょっと傲慢な態度で言ってくる人もいるでしょう。
そうでなくても、言い方ひとつでも癪にさわるなんてこともあると思います。
やはり自分の先輩や上司ですから、へんな抵抗は示さずに言われたことはしっかりやって、言葉使いも敬語で接したほうがいいでしょう。
相手の偉そうな態度に頭にきて、突っかかっていって喧嘩してしまっては、同じレベルでの争いになってしまいます。
それだとただ、お互いの関係を悪くするだけです。
怒るよりも仕事で見返す
むかつくこともありますがそこはおさえて、こちらはあくまでも、
ていねいな態度を心がけることです。
まわりの人も見ているわけですから、どちらが社会人として信頼されるかですよね。
むしろ大人の対応を見せる人のほうが、結果としてまわりの人の信頼を勝ち取ります。
はやく仕事をおぼえて、これから実績を積むことで、その先輩や上司を追い抜いて出世することだってあります。
それに仕事ができるようになれば、職場の人から尊敬されたり頼りにされて、それまでの人間関係も変わってきます。
仕事ができるようになれば、職場での存在感も増して、付き合い方も変わってくることもあります。
同じ目線で見るから腹が立つのであって、「すぐに自分が追い抜いてみせる」と心の中で思っていれば、そんなに腹も立てずに済みますよ。
「上から目線」なのは年上の部下のほうかも?
反対に、年下の先輩や上司からみると、年上の部下や後輩はちょっとあつかいづらいものです。
学生時代でもそうした経験があまりないだけに、付き合い方がわからないという人もいますし、実際にけっこう気を使っている人も多いでしょう。
「年上の部下をまかされる」ことを知った時点で、悩んでしまって、どうしていいかわからずに、部下に距離を置いてしまうこともあるかもしれません。
その上、年上の部下があまりなつかずに、言葉づかいや態度も不遜であつかいづらいとなれば、よけいに混乱してしまうこともあります。
それによるストレスが先輩や上司の言葉や態度にあらわれて、ものの言い方がきつかったり、態度が冷たいなどにつながってくることもあります。
そんなときは、年齢をかさねて人生経験のある人のほうが、歩み寄りましょう。
距離を置いているのは自分のほう?
自分では年下の先輩や上司に気を使っているつもりでも、実は相手からはそうは思われていないという場合も多々あります。
心の中で思っていることは、相手になんとなく伝わってしまうものです。
まずは自分の先輩や上司への接し方を、よく振り返ってみましょう。
いろいろと反省するべき点もあるかもしれません。
また年下の先輩や上司でも、部下や後輩に言いづらいことはあります。
社内でも会話が少なくて、飲み会でもしゃべらないとなると、お互いのことがわからずに距離を置くようになり、仕事上の関係もギクシャクしてきます。
そうなってくるとお互いによくないですよね。
自分から先輩や上司に話しかける
人間は、自分に気をかけてくれたり、話しかけてくれる人に好意を持ちます。
先輩や上司と距離があると感じるときは、自分から積極的にあいさつをしたり、話しかけてみるようにしましょう。
相手から話しかけてくるのを待っているよりは、社内の立場など関係なく、遠慮しないで仕事の話をしたり、自分から話しかけて見ることも大事なのです。
ちょっとしたあいさつや会話でもその積み重ねで、お互いが話しかけやすくなって、人間関係が円滑になっていくのです。
部下や後輩と話をしたり、コミュニケーションをとるのがうまい先輩や上司ばかりではありません。
そうしたことが苦手で、気軽に何でも話せるような雰囲気をつくるのができなくて、その上、部下や後輩の方も話しかけるのを遠慮していると、職場の雰囲気が悪くなってきます。
指導してくれる方に感謝の気持ちを持つことは大切ですし、相手の状況を理解して、自分の態度を調整することも大切ですよね。
良好な関係をつくるには?
また仕事に関して、部下や後輩をしかったり小言を言ってくるのは、上の立場に立つの人の仕事です。
それは文句を言わずに素直に聞いて、仕事には仕事で返しましょう。
自分でも気がつかないうちに、年下だと思って先輩や上司のプライドを傷つけたり、ないがしろにするような失礼な言動があれば、そこから関係も悪くなってしまいます。
そこは気をつけたいですね。
会社に入ればいろんな人がいますし、嫌な経験をすることもあると思います。
感情的になることもありますが、まずは職場の人と良好な関係を築く努力をして、仕事がしっかりできる環境を整えたいですね。
特に年下の先輩や上司との付き合い方は、苦手だったり手探り状態でうまくいかない面もあるかもしれませんが、自分から歩み寄る努力はしていくようにしましょう。